内装1
天井裏・天井屋根の雨漏りは密かに内部に侵入します。それは柱や梁、壁を伝って天井板や天井紙に到達・浸透し、ひいては室内からも異常が判るレベルとなって顕在化します。この状況に至った時点で天井裏には相当量の雨水が侵入しており、躯体結合部の金物は酸化腐蝕が誘発しています。放置されますと躯体自体の腐蝕が進行し静止強度や耐震性能の低下を招くことから放置は禁物です。
壁・壁紙天井を含めて内装材として多用されているクロス(壁紙)、材質はビニール樹脂製品が主流です。結露や雨漏りによって浮きや剥がれが見つかった場合、小さな端部なら木工ボンドで接着すればOKですが、浮きや皺が生じている場合はプロの技が必要です。
クロス張りには下地調整がたいへん重要なことは意外と知られていません。京壁や漆喰壁は経年劣化で剥がれや割れ、汚れが付着します。これらの左部材はプロの左官職人による補修が必要となります。弊社では経験豊富な左官職人やクロス職人による高品質な壁面メンテナンス工事をご提供申し上げております。
床板・床裏床板は築20年を過ぎる頃からブカブカと沈み込むようになることがあります。これはフローリング材自体の劣化や床裏の根太等の構造材が腐蝕したり粘りがなくなる経年劣化が起こっていることが原因です。補修方法は2通りあり、床材を剥がして根太を補強したりピッチを狭く増量して強度を復元・増加させる方法と局部が狭い範囲の場合は重ね張りにより補強する方法です。但し、後者は床面が上がることから開き扉の下端を調整する等の寸法手直しが必要となります。また、和室から洋室への模様替えの場合も畳とフローリング剤の厚みの相違により床レベルの調整は必須で、隣室とのレベル合わせも考慮しなければなりません。また通常、畳床の場合は床下に断熱材を敷き詰めていないことが多くその対応も検討が必要となります。尚、マンションに於ける床工事は防音性能も要求されます。一般的にはL-45以下の遮音性が要求されるケースが多く、材料の選定も重要となります。
畳・クッションフロア最近は生活スタイルの変化によって畳の張替え工事が減少し、スタイロ畳などの化成品も進出しています。然し乍ら畳貼りを正確に収めるには職人の技術が必要となります。弊社では熟練畳職人とコラボレーションを図り、ご予算に応じたご提案が可能です。
キッチン足元、洗面室やトイレ等の水回り床面や階段等のクッションフロア張り。弊社ではクロス張りと同様、経験豊富な職人による高品質なクッションフロア張り工事を施工致します。
蟻害補修・防虫対応国内のシロアリは3種類に分類され活動時期は総じて春から秋で、特に梅雨時期は活発と云われます。湿った環境を好むシロアリは柔らかい針葉樹の繊維質を好んで食べるため、束柱や長引きなど床下の構造部材に被害が及ぶと強度を劇的に低下させてしまいます。蟻害は、束柱等の表面をシロアリが食べながら進んだ跡(蟻道)によって発見出来ます。在来軸組工法の住宅では、束柱、長引き、柱の順に地上1m程度までの範囲に限定された被害が一般的です。弊社では床下の目視点検や床等の解体検査をもとに残存強度と補強必要度の見極めを行い、要すれば新材による換装や補強を行った上で防虫剤の噴霧処理と床下の湿度低減対策を施工しています。